さわだ先生の建築数字講座
第六回「仮払金は使うな!」
移動中のラジオで情報収集!どうも、新聞がない日の朝はさみしいアナログ人間の澤田です。
先日移動中にラジオCM(ジャパネットはラジオもあるんですよ)を聞きました。内容は、ジャパネット限定Yモバイルのスマホ本体、電話かけ放題、パケット6ギガついて3,980円!というもの☆
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では、さっそく前回の内容をおさらい。
月商の3か月分の現金預金がない会社はヤバイ!でしたね。
そして、第6回目のテーマ「仮払金は使うな!」
仮払金って何?
そう思われた方は、おそらく御社の決算書に仮払金が載っていなかったり、使用されていないのではないかと思います。元々、仮払金は暫定的に金庫から、お金を出金した場合などに使いますので、決算時にないのが一般的です。
しかし、期中(事業年度の途中)では、しばしば見る勘定科目ですが、金融機関に試算表を提出する際には、内容を確認し他の勘定科目に振り替えるということが一般的です。さらに、税理士事務所によっては、仮払金の使用自体を禁止しているところもあるくらいです。
では、なぜそのようなことをするのでしょうか?
答え.仮払金があることに気付かず決算を迎えた場合、仮払金処理していたものに費用計上すべきものがあった場合、損益に影響が出て決算の着地(予想利益)を間違える原因になるからです。
先日某金融機関の方から質問を受けました。
某金融機関:
「建設業会計のことなら、さわだ先生だと思い一般的なことで構わないので教えて頂きたいのですが、仮払金の残高が大幅に増えた場合は、どのようなことが考えられますか?」
澤田:
「①社長への貸付②費用にできないお金の支出③経費計上すべき工事原価のどれかじゃないですかね」
「でも、○○さんなら、直接お客さんに聞いたらいいじゃないですか?」
某金融機関:
「聞いたんですけど、言えないって言われたんですよ⤵」
澤田:
「言えないは、オカシイですよね。」
某金融機関:
「そうですね。取り組みたかったのですが…。ありがとうございます。」
余談ですが、①②の具体例は次の通りです。
・役員報酬増額前に高級腕時計が欲しくて、会社の口座から引き出した。 (アタタタタタタ!)
・不倫相手に手切金として、奥さんが分からない会社の口座から引き出した。(アタタタタタタ!)
・奥さんにナイショで借金をして、返済のために会社の口座から引き出した。(アタタタタタタ!)
これに該当している方がいれば、
あなたの会社は、いま死にかけているかもしれない!(北○の拳風)
いずれも、ビックリするような具体例になってしまいましたが、それくらい高額な仮払金の使途はよろしくないものが多く、会社が傾く前兆とも言えます。仮払金処理でなくても、役員貸付金が多い会社も注意が必要💀
また、③は業績の悪い会社が、売上だけ計上し、対応する工事原価を経費として計上しない粉飾決算と言えます。他にも、未成工事出金が著しく多い会社も同様に要注意です!
なお、通常の仮払金であっても、経理の方の仕事が煩雑になるのでやめましょう。
では、次回「法人の保険は、入口が大事♫あなたは、なぜ保険に入るの?」をお送りします。